(ミョウガ)

9月1日撮影
京都左京区修学院山際にて
 修学院離宮の近くで、芋茎の花を探していました。残暑が厳しい京都は、9月になっても陽が強く、真夏の太陽のように照りつけますが、山の近くは樹影が地面を黒く染めています。笹が繁っている道を踏み分けて行くと、野生の茗荷があちらこちらに、まるで土の中から小さな手を出しているようでした。淡黄色の花が茗荷の手の先から一輪咲いています。
 茗荷は花をつけると味が落ちるので、花が咲く前に収穫されます。でも咲いた花を集めて梅酢に漬けると、ちょっと変わった風味のある一夜漬が楽しめます。原産国は日本。野山に自生するものも多く、夏のさわやか香辛料として食卓にいかしたい野菜です。昔の人は、茗荷を食べると物忘れをすると、言い伝えています。茗荷は少し麻酔作用があるからでしょう。古くは邪気を払い不祥を取るといわれ、清浄作用に利用されたようです。