(ハクサイ)

4月29日撮影
京都市北区上賀茂柊野にて
 菜類の花の撮影では、毎回心を痛くしています。菜の中心から伸びた花茎の先には美しい花が咲きますが、収穫時には多いもので90枚の葉が中心に向かってしっかり締まった大きな白菜も、中心の小さな葉を残し、その大半は枯れ始めています。その姿は、花を咲かせ種子を育て滅び行く最期の化粧花に思えます。花が出る少し前の、小さな白菜は捨てられる運命にありますが、一度食べて見て下さい。水分は余りありませんが、驚くほどの甘味があり、水洗いして生で食べたいくらいです。
 白菜の歴史は古く、中国ではすでに菘(ツケナ)と呼ばれていました。『唐本草』(7世紀)には白菘と記録されていますが、、当時の白菜は結球型ではありませんでした。『本草網目』(1578年)に菘を白菜と呼ぶとあります。日本には『成形図説』(1804年)に白茎菜と記され、慶応2年(1866年)に中国から導入、結球種は明治初期に導入され本格的に栽培が始まったのは大正後期です。