(スグキナ)

3月22日撮影
京都市北区上賀茂にて
 「すぐき」と呼ばれるのが一般的のようです。呼び名の多い野菜で「賀茂菜」「酸茎菜」「酸菜」「屋敷菜」「里菜」「御所菜」「貧乏菜」といわれ、冬の京都を代表する漬菜です。すぐきは賀茂川の河原に自生していたものを栽培したとも、上賀茂神社の社家の家敷内で栽培していたとも、御所から種子を拝領して栽培したともいわれ、ミステリアスな野菜ですが、京都の冬には底冷えとすぐきは切り離すことができません。12月〜1月、上賀茂の農家は忙しく、畑から抜き取ったすぐきを葉付きのまま冷たい水で土を落とし、表皮を剥いてすぐに大きな樽に漬け込みます。この時期農家の漬物小屋には、天秤ばかりの分銅のような重なりが並ぶ風景が見られます。菜種菜に似た黄色い花が春の近いことを伝えてくれる。春待ち花。