(ウイキョウ)

7月9日撮影
京都市左京区山端にて
 茴香という名前は知っていましたが、実物を始めて見た時、これがピクルスの瓶の中に入って香辛料の役目をしている小さな枝片と同じとはとても思えませんでした。茴香の花がこんなに小さく、しかも整然と咲いているさまは植物の花の偉大さを感じさせます。茴香の茎、枝、花に無数の蟻が忙しく動いています。茴香には蟻を酔わせる成分がきっとあるのでしょう。草丈は1.5m位、数本の株が栽培されていましたが、花期でもあったのでしょう、黄色い霞が畑の上にフワリと浮かんでいるようでした。花に近づくと、小さな花弁が押し合うように、美を競っています。
 フランスの南部で栽培されているローマ茴香は、別名甘茴香、種子が大きく、美味ともいわれています。最近は薬として栽培されることも多くなりました。