「平成28年熊本地震」で現地入り。まず4月16日大分県別府市に入ります。温泉街はやはり閑散としており、湯布院とともに、ホテル、旅館もキャンセル相次ぎ平均90%にのぼるとのこと。震度3程度の揺れは二日に1回感じる程度。ライフラインも通常、温泉街に変化なし。一部では、風評被害の処も。
それに比べ、熊本は別格。黒川温泉、坊虫などは1部で温泉の濁りや温度の変化、湯の出の減少など、平常に戻ることは可能か。1日に2、3度震度3を感じます。新たな家屋の倒壊や土砂災害が危惧されます。阿蘇の大橋の崩落、JR豊肥線は一部不通。観光列車南阿蘇鉄道は全線不通で分断の町村。地下水にも影響。水前寺公園の池は完全に干上がっており、水の都熊本の井戸水も干上がった処も散見されます。熊本のシンボル熊本城も壊滅的被害を受け、石垣の修復だけでも最低10年必要とされ、お城の再建を含めると100億円以上、20年必要とも。さらに農産物の被害も多く、全国一のスイカ生産地、3位のメロン、コメ所肥後米、有明海のアサリなど、現地点で1千億円を越えるとのこと。阪神・淡路大震災の800億円をすでにオーバーしています。仮設住宅の建設も軟弱な地盤が県域で多く発見されたことで建てても安心して住めるのか。火山灰の上に多くの人が住んでいたのです。多くの活断層がある事すら市民は知らなかった訳です。学者間では、すでに常識化されていたと高名な学者は論評されていましたが・・・。
取材陣の一部の振る舞いにも批判集中。ホテルは貸し切り、大阪の2局などは豪華弁当の調達で反感を買い。ガソリンスタンドの列に中断、車を割り込ませて批判されるなど。2社とも謝罪書を発表する始末。