きょうのきょう

2000年12月27日 午後7時配信

崇道神社の境内整備

 住民に身近な存在にしていきたいと、左京区上高野の崇道神社の氏子総代たちが、荒廃していた同神社の境内を整備した。参道に生い茂っていた樹木を刈り、電灯をつけ、社務所を改修、たきぎ小屋も新しく建てられた。
 その背景には、住民から「お参りはしたいが、怖くて行けない」といった意見があったからだという。そこで、このままでは神社が衰退してしまう、次世代に伝えなければと、境内の整備に取り組んだ。また、一部屋を地域住民やサークルなどに開放するという。
  同神社は、奈良末期〜平安初期の皇族、早良親王が祀られている。早良親王は藤原種継暗殺事件の首謀者として逮捕され、乙訓寺に幽閉された後、淡路に流される途中で無実を主張して絶食死。その後桓武天皇の近親者の死が続き、悪疫が流行したため、早良天皇の祟りとうわさされた。その怨霊を鎮めるために延暦19年に崇道天皇と追号を贈り墓を現在の八島陵へ改葬した。創祀年代は不明だが、貞観年間以降と推定されている。
  京都の歴史のある神社を身近に感じる機会がまたひとつ増えたようだ。