平成14年(2002)7月15日、京都に新たなる魔界伝説が始まった。日本映画発祥の地として知られる洛西太秦。東映の撮影所内に設けられた映画のテーマ・パーク「東映太秦映画村」に、日本最恐のお化け屋敷がオープンしたのだ。
そこは、東映京都撮影所の映画演出スタッフ、美術スタッフ、そして俳優らが、その技術とノウハウの粋を結集し、総工費1億5千万円をかけて、この世に送り出した京の新魔界。江戸時代の長屋門風建造物の中には、実際に人間の顔から特殊樹脂を使って型どったおびただしい数の「死体人形」が並び、その人形に混じって俳優が演じるお化けが襲いかかってくる。
ここで繰り広げられているのは、成仏出来ぬまま、さまよい続ける「狂える鬼」の世界。さらにこの鬼に憑かれた人が発狂し、常軌を逸した奇行や凶行を繰り返した結果の惨劇現場。自らの足で、その現場を歩き、間近に斬殺死体や血しぶきの跡を感じてみるがよい。
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