2002年10月2日 午後9時配信
霊宝館秋季特別公開
清涼寺(嵯峨釈迦堂)

 釈尊の生前にインドで彫られた像を、中国宗時代に模刻し仏牙を入れた際、一点から血が出たことから、生身の仏であるという伝説がある釈迦如来立像。その釈迦如来を本尊とすることから「嵯峨釈迦堂」として知られる清涼寺。
 同寺では、昨日1日から、本堂にあるこの国宝「釈迦如来立像」が開扉されており、同じ期間中、この釈迦如来胎内から出現し、世界最古の内臓模型として国宝指定を受けている「五臓六腑」など、納入品二十六品目を安置する霊宝館も特別公開しています。霊宝館では、本尊の胎内納品のほかにも、かつてこの地に別荘を構え、『源氏物語』の光源氏のモデルとなった嵯峨天皇の第12皇子 源 融(みなもとのとおる)の姿を模して彫られたという国宝「阿弥陀三尊像」や、阪神淡路大震災での倒壊を乗り越えながら釈迦十大弟子の姿を写実的に今に伝える重要文化財の「釈迦十大弟子像」など、数々の貴重な彫刻や絵画を拝観することができます。
 ガンダーラ美術の様式を色濃く伝える「釈迦如来立像」と、日本史上最高の貴公子である源 融の美しさを追及した「阿弥陀三尊像」。様式は違いますが、最高の人の姿を後世に残そうとした人々の気持ちに変わりはありません。これらの仏像を見比べることができる貴重な機会である同寺の特別公開は、毎年、春と秋の2回。鮮やかな紅葉の季節を迎える秋の「嵯峨野巡り」の際には、ぜひ参拝していただきたい寺院です。
ところ 清涼寺
    (嵯峨釈迦堂/右京区嵯峨釈迦堂藤の木町)
交通 市バス・京都バス「釈迦堂」すぐ
    JR山陰本線(嵯峨野線)
    「嵯峨嵐山駅」北西へ徒歩約10分
     
◎霊宝館秋季特別公開
11月30日(土)まで  9:00〜17:00
本堂・庭園、および霊宝館共通拝観割引券(期間中のみ)
 大人700円、中高生500円、小学生300円
本堂・庭園のみ、または霊宝館のみの拝観料
 大人400円、中高生300円、小学生200円