2002年10月7日 午後7時配信
本堂・東求堂・弄清亭特別公開
銀閣寺(東山慈照寺)

 銀閣こと観音殿があまりにも有名なため、江戸時代以降、一般に「銀閣寺」と呼ばれている東山慈照寺(とうざんじしょうじ)は、室町幕府八代将軍足利義政によって造営された山荘・東山殿(ひがしやまでん)がその起源。義政の没後、臨済禅宗の寺院となり、義政の法号・慈照院にちなんで慈照寺と名付けられました。
 この慈照寺で、「銀閣」とともに約500年前の創建時そのままの建物として国宝指定を受けている東求堂(とうぐどう)をはじめとした、普段は非公開の建物内部が5日から特別公開されています。今回、公開されているのは、義政の持仏である阿弥陀如来像を祀る東求堂のほかに、池大雅の「琴棋(きんき)書画図」と与謝蕪村の「棕櫚(しゅろ)に叭叭鳥(ははちょう)図」を襖絵とする本堂(方丈)と、現代の日本画壇の重鎮で文化勲章受賞者でもある奥田元宋画伯の襖絵がある香席・弄清亭(ろうせいてい)の三箇所。
 東求堂は現存する日本最古の書院造りとして知られる檜皮葺き一層の母屋。内部には、南面に拭板敷と仏間、北面に六畳と四畳半の計4室があります。中でも「同仁斎(どうじんさい)」と呼ばれる四畳半の部屋は、草庵茶室や四畳半間取りの始まりとなった部屋で、いわば日本建築や和室の原点ともいえる部屋。限りなくシンプルな空間でありながら、機能性と奥深い贅沢さを兼ね備えています。書院の机としても使える棚の奥にある明り取りの障子を薄く開けると、四季の彩りを見せる庭園の風景がそのまま生の掛軸となり、この空間が床の間になるという画期的なアイデアも盛り込まれており、これは一見の価値あり。
 銀閣、東求堂の建立と同時期から境内にある樹齢500年の「千代の槇」の下には、現在、境内にある約50種類の苔(コケ)も展示されており、これからの季節は、緑の苔と鮮やかな紅葉のコントラストが美しい庭園と、気品に満ちた建物の両方を堪能できることになります。
ところ 銀閣寺(東山慈照寺/左京区銀閣寺町)
HP http://www.shokoku-ji.or.jp/ginkakuji/
交通 市バス「銀閣寺道」徒歩約5分
     
◎本堂・東求堂・弄清亭特別公開
12月8日(日)まで 8:30〜17:00(12月からは9:00〜16:30)
本堂・東求堂拝観料:1000円
本堂・東求堂・弄清亭拝観料:2000円
(入山には別途参拝志納料一般500円、小中生300円が必要)