2002年10月9日 午後9時配信
今宮神社例大祭
今宮神社

 京都三大奇祭のひとつ「やすらい祭」や、参道の名物「あぶり餅」で知られる北区の今宮神社。正暦5年(994)、京都に流行した疫病を封じるため、大国主命(オオクニヌシノミコト)、事代主命(コトシロヌシノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)の三柱(みばしら)を神体として、現在の位置より南数百メートルのところにある船岡山に創建されたのがこの神社の始まりとされています。しかし、この神社が「今宮」と呼ばれるのは、それより以前に現在の本殿があるこの土地には、素盞鳴命(スサノオノミコト)を祀る疫神社があり、この「古い宮」に対して「今宮」と名づけられたそうです。
 8日夜と今日9日にかけて、今宮神社の例祭が営まれました。「古い宮」こと疫神社の素盞鳴命が鎮座したという日にちなんで行われる祭で、古式ゆかしい儀式が繰り広げられました。前夜祭は、無駄な明かりを消した平安の闇の中で、御神楽「人長(にんちょう)の舞」が拝殿から奉納されました。「人長」とは神楽人の長のことで、「人長の舞」この人長が狩衣姿で鏡を意味する白い輪を手に舞う神楽。静かに響く琴の音と、清められた拝殿と神殿の間には焚かれた火が、暗闇の中に浮かび上がらせるその姿は、明るい夜に慣れた現代人には、あまりに妖しく、あまりに優美です。まさに、古代の神が降臨するのにふさわしいシチュエーションを演出していました。
 今日は10時から「東遊び」と呼ばれる雅楽舞踊が奉納されました。こちらは、昨夜のものとは一味違う華やかな舞で、東国地方の古い民間舞踊が平安時代に雅楽の一曲として形式が整えられたものだそうです。
ところ 今宮神社(北区紫野今宮)
交通 市バス「船岡山」北へ徒歩約5分
    または市バス「今宮神社前」すぐ