2002年10月9日 午後9時配信
繁昌大国祭
下鴨神社

 商売繁盛の福の神として親しまれている「だいこくさん」。大国主命(オオクニヌシノミコト)と同一神であるという信仰から神道では通常「大国さん」して表記されることが多いようです。しかし、この「だいこくさん」は、そもそもヴァラモン教(現在のヒンドゥー教)の絶対神にして破壊神であるシヴァの怒りが頂点に達した時に現れる神のこと。普段は閉じているシヴァ神の第三眼が開くと世界は「マハカラ(大いなる暗闇)」になると伝えられており、仏教に組み込まれたこの神「大暗黒天」は、怒りの形相をした戦闘神でした。いつの頃か、日本では「だいこくさん」は大国主命の同一神として、ふくよかで満面に笑みをたたえた神様になったのです。
 「御手洗池(みたらしのいけ)」や『君が代』に歌われる「さざれ石」で知られる左京区の下鴨神社は、大国主命を御神体のひとつとしており、今日9日、「大国さん」に商売繁盛を祈願し、五穀豊穣を感謝する繁昌大国祭を営みました。午後1時から、神事が行われ、神官や参拝者が本殿へ玉串を捧げた後、舞楽や、日本舞踊、民謡などが3時間にわたって、次々と奉納されました。
 境内では、金貨や商売繁盛を祈願した笹が当たる抽選会が行われたほか、この地に端を発するみたらし団子の模擬店などが並びました。株価が低迷する昨今ですが、今日ばかりは景気良く商売繁盛を「大国さん」に祈願し、参拝者たちは、すがすがしい秋の午後を楽しんでいました。
ところ 下鴨神社(右京区下鴨)
交通 市バス「下鴨神社前」すぐ