2002年10月11日 午後5時配信
等持院寺宝展
等持院

 暦応4年(1341)、室町幕府初代将軍・足利尊氏が、天龍寺の夢窓国師に依頼して、衣笠山南麓に創建した等持院。夢窓国師が立案した美しい庭園で知られるこの禅寺は、尊氏の墓とされる宝筐印塔をはじめ、弘法大師作と伝わる地蔵菩薩像と歴代足利将軍の木像を安置する霊光殿などがある足利将軍家の菩提寺でもあります。
 同寺で、今日11日から寺宝展が行われており、普段は非公開の方丈(本堂)内部などを特別拝観することができます。方丈の襖絵は狩野興以作の水墨画で、禅修行の段階を説く「十牛」などが描かれています。明治維新当時の廃仏毀釈や、映画撮影のロケで、これらの襖絵は損壊の苦難をなめた時期がありましたが、近年、修復作業が行われ、年に一度、毎年この時期に5日間だけ公開されています。この寺宝展は、寺宝の虫干しを兼ねて行われているもので、これら襖絵のほか、同寺に伝わる将軍家縁(ゆかり)の書状や狩野探幽の掛軸なども方丈で公開中です。
 寺宝を堪能した後は、書院に腰をかけ、お茶をいただきながら、うっすらと赤みを帯び始めた庭園を眺め、秋の訪れを心静かに感じていただくことができる洛北の名刹です。
ところ 等持院(北区等持院北町)
電話 075-461-5786
交通 京福北野線「等持院駅」徒歩約4分
     
◎寺宝展
10月15日(火)まで 8:00〜16:00
拝観料:一般400円、中学生200円