2002年10月16日 午後9時配信
総見院特別公開
大徳寺

 「親子塀」と呼ばれる戦国時代特有の二重構造を持つ土塀や正門が重要文化財に指定されている大徳寺塔中の総見院。普段は、この門を閉じている同寺院が、現在、特別公開されています。
 総見院とは、織田信長が本能寺の変に倒れた後に与えられた院号で、この寺は織田家の菩提所として、信長の一周忌を迎えた天正11年(1583)、豊臣秀吉によって建立されました。禅の修行堂を改造した本堂には、運慶の流れをくむ当時の一流仏師・康清作の眼光鋭い信長の木像が祀られています。この木像は、秀吉の命(めい)により2体作られた木像の1体で、もう1体は香木・沈香(じんこう)で彫られ、見つかることがなかった信長の遺骸の代わりに荼毘(だび)に伏せられました。その際、沈香の香りが京の町中を漂ったという伝説も残っています。その遺灰が埋められた信長の墓をはじめ、信長の正室・濃姫、息女・徳姫など一族7基の墓があり、これらも公開されています。
 また、大徳寺は戦国武将とともに、茶道とも深い関係が深い寺院。総見院でも、この機会には、加藤清正が朝鮮から持ち帰った巨石を彫り抜いた井筒の井戸や、3席の茶室、茶筅(ちゃせん)塚などを、満点星躑躅(ドウダンツツジ)が既に真っ赤に色づいた境内で拝観することができます。
ところ 大徳寺塔中総見院(北区紫野大徳寺町)
電話 075-492-2630
交通 市バス「大徳寺前」徒歩約3分
     
◎総見院 秋の特別公開
12月8日(日)まで
※拝観不可の日有り。上記電話にてご確認ください。
拝観料:600円