2002年10月17日 午後9時配信
仏涅槃図特別公開
本法寺

 叡昌山本法寺は、日親上人が永享8年(1436)、東洞院綾小路に開創した日蓮宗本山。日親が時の将軍・足利義教に迫害を受けたことにより、開創時の寺は焼却されてしまいましたが、後花園天皇により四条高倉に再建され、その後、三条万里小路、一条戻橋に移転を繰り返しました。後に、豊臣秀吉の帰依を受け、天正15年(1587)、現在の地に豪華を誇った伽藍などが建立されましたが、これらも天明の大火(1788)で焼失してしまったと伝わっています。悲願の歴史を乗り越えながら、大切に守り続けられてきたこの本法寺で、現在、国内最大級といわれる長谷川等伯筆による「佛涅槃図」などの寺宝が特別公開されています。
 この涅槃図は、東福寺(吉山明兆筆)、大徳寺(狩野松榮筆)とともに「京都三大涅槃図」と呼ばれるもののひとつで、縦10m、横6mにも及ぶ巨大な紙本濃彩画。掛軸の地部分もすべて紙上に描き込まれた書き表装で、大きさではわずかに東福寺のものに及ばないものの、その卓越した技法の点では、まさに日本一の大涅槃図として、重要文化財指定を受けています。
 また、日親が本阿弥家と関係が深かったことから、同寺には本阿弥光悦作の寺宝を多く伝えています。書画、陶芸など幅広い分野で活躍した光悦ですが、「巴の庭」と呼ばれる斬新な同寺の書院風枯山水庭園は、光悦が設計した唯一の庭園とされており、国の名勝として指定を受けています。まもなく紅葉の季節を迎えるこの庭園も「佛涅槃図」などの寺宝と併せて拝観することができます。
ところ 本法寺(上京区小川通寺ノ内上ル)
電話 075-441-7997
交通 市バス「堀川寺ノ内」すぐ
    地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」から西へ徒歩約15分
     
◎秋季特別拝観
11月30日(土)まで
拝観料:500円