2002年10月18日 午後4時配信
イオール・ケパ個展
ふれあい交流サロン てあとろ

 イオール・ケパという変わったペンネームで創作活動を行っているアーティスト・林枝里香さんの個展が、右京区の「ふれあい交流サロン てあとろ」で開催中です。「てあとろ」の開設を記念した同展には、ケパさんの15年間にわたる新旧の作品約20点が出展されています。
 ペンネーム同様、独創的な発想で、観る者の想像力をかき立てさせる作風の絵画のほか、グラフィック・デザイナー、さらにシンガーとしても精力的に活動されているケパさんは、周囲の人も元気にさせてくれるキャラクターの持ち主。しかし、そんなケパさんからは、とても想像ができないことですが、彼女は約20年前の発病以来、心に病をかかえる精神障害者なのです。
 「当時は『ひきこもり』などという言葉もなかったし、相談できる人も場所もなかったから余計に孤立して心を閉ざしてしまった」と語るケパさんこと林さん。「病院や保健所では、なかなか友達ができない。退院しても働ける場所がないから他人と知り合う場所がない。ならば、同じ病気で悩む人たちや、いろいろな人が集まって気軽に話し合える場所を自分で作ろう」と、'98年から月に1回のペースで青空の下でピクニックや茶話会を行う精神障害者のためのセルフ・ヘルプ・グループ「ハート探検隊」を主宰されています。マスコミや口コミで噂が広まり、多い時には健常者を含めて40名を超える参加者があるというこの「ハート探検隊」。医師や保健婦などは参加していないのですが、この4年間、一度も大きなトラブルはなかったそうです。「なぜなら、集まってくる人たちは、みんな自分が『当事者』だから、それぞれが自分の役割で動いて自然と仲良くなってくれるみたい。私は、さしずめ『お客さん同士が勝手に仲良くなるスナックのママさん』みたいな存在です」と笑う林さんですが、「ただ、繊細で優しいというより、実はみんな『弱い人』たちなんです」とも。
 「絵を描くことや歌うことで私は救われた」と話す林さんの幅広い活動は、病気を持つ人にも、健常者にも「生きるための強い力」となって語りかけています。
ところ ふれあい交流サロン てあとろ
    (右京区常盤窪町18 にしがきビル2階)
電話 075-873-1776
交通 京福嵐山線「常盤駅」徒歩約3分
イオール・ケパ(林枝里香)HP:
http://www5b.biglobe.ne.jp/~kepa/
 
◎イオール・ケパ個展
10月31日(木)まで 10:00〜15:00
※金・土・日曜休館
◎10月の「ハート探検隊」
とき:10月26日(土)
ところ:松尾公園(阪急嵐山線「松尾駅」前14:00集合)
※詳細は上記HP参照。