2002年10月28日 午前11時配信
天守閣撤去へ
伏見桃山城

 1964年から「お城のある遊園地」として親しまれてきた伏見区の「伏見桃山城キャッスルランド」が来年1月末で閉園されることが、25日、決定されました。
 来場者の減少による経営悪化が理由で、閉園後の2月からは、遊戯施設とともに、豊臣秀吉が建てた伏見城を再現した天守閣も撤去される方針です。少子化やレジャーの多様化で、'78年には約98万人を記録した来場者数が、昨年度は約25万人にまで落ち込み、運営会社は十年連続の赤字と約8億円の債務超過に陥っていました。約10万m2の敷地を売却する方針ですが、受け入れ先や跡地の活用はまだ決まっていません。
 大阪にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が開園して以来、関西の遊園地は閉鎖や運営会社の撤退が相次いでおり、キャッスルランドの閉園で、京都市内唯一の遊園地が姿を消すことになります。しかし、伏見桃山・中書島地域は、日本の歴史においても、独特の文化や時代を築き上げてきた土地。昨年、この地域は京都市から中心市街活性化法の適用地域に指定され、今年になってから、地元の観光協会、商店街、酒造メーカーなどでつくるTMO(まちづくり機関)を立ち上げたばかりです。そのシンボルともいえる伏見桃山城が撤去されることになり「せめて天守閣だけでも残して欲しい」という声が早くも上っていますが、日曜日も冷めたい風だけが利用者の少ない広い駐車場に吹いていました。
ところ 伏見桃山城キャッスルランド
    (京都市伏見区桃山町大蔵)
HP http://www.momoyamajo.com/
交通 近鉄バス「桃山城」すぐ
    近鉄京都線・京阪本線「丹波橋駅」徒歩15分
    JR奈良線「桃山駅」徒歩15分