2002年10月30日 午後10時配信
ちりめん布遊び
ぎゃらりぃ西利

 ちりめん布の端切れを利用した貼り絵や人形を創作している染織デザイナー・中村幾久子さんの個展「ちりめん布遊び」が、今日30日から祇園のぎゃらりぃ西利で開かれています。中村さんの本業は、Tシャツの図案など主に洋装の図案デザインですが、自作のものや廃業したメーカーなどから譲り受けた大量の見本用の布を、そのまま捨てるのはしのびないと、再活用できる方法を考案されています。
 祇園祭をはじめとする京の歳時記を描いたカレンダーなども出展されていますが、今回、並べられた作品は、主に昭和30年代頃まで各地で見かけることができたノスタルジックな日本人の原風景。昔ながらの魚屋や八百屋、今ではほとんど見ることができなくなった紙芝居屋やちんどん屋などが、そこに集まってくる客の姿とともに、端切れの柄を上手く組み合わせて、活き活きと表現されています。古い和紙や古着の布を再利用した作品も多く、愛らしくデフォルメされたお婆さんの人形などは、今にも動きだして昔話を語ってくれるかのようです。
 「業界の不振が続いている今だからこそ、ちりめんの良さを見直してもらいたい」とおっしゃる中村さん。素朴さと懐かしさがいっぱいの作品群には、景気が悪いのにモノが溢れているという今の日本が、どこかに置き忘れてきたしまった何かが隠されているような気がしてなりません。
ところ ぎゃらりぃ西利
    (京つけもの西利祇園店4階
    /東山区四条通祇園町南側)
電話 075-5257111
交通 京阪本線「四条駅」徒歩約3分
    阪急京都線「河原町駅」徒歩約4分
アトリエ・イク Tel.075-861-2281(中村幾久子)
     
◎ちりめん布遊び
11月15日(金)まで
11:00〜19:00(金曜20:00まで/最終日16:00まで)
入場無料