2002年10月31日 午後6時配信
ライトアップ夜間特別拝観
高台寺

 秋の観光シーズンを迎え、京都市内の多くの寺院で特別拝観やライトアップによる夜間拝観が行われますが、北政所・ねねゆかりの高台寺では、他の寺院より一足早く、ライトアップされた夜間の境内を拝観することができます。
 高台寺は、その名の通り東山の高台を利用して設計された境内を持つ寺院ですが、観月台から三江紹益禅師を祀る開山堂と秀吉とねねを祀る霊屋(おたまや)へ続く急斜面を結ぶ階段である臥龍廊(がりゅうろう)は、同寺の名物となっている建築物。瓦がまるで龍のうろこのように見えることからこの名がついているのですが、この臥龍廊と境内の樹木を鏡のように映す臥龍地(がりゅうち)付近のライトアップは圧巻としかいいようがない美しさです。空気と水の澄み方、さらに色づき始めた紅葉と常緑樹が織り成す鮮やかな色彩はこの時期だけのもので、夏季にも行われる同寺のライトアップとはまったく違う世界を繰り広げています。また、今秋のライトアップは、方丈前庭の白砂に工夫がこなされており、ガラス製作に使用された坩堝(るつぼ)のオブジェが設置されています。坩堝の内側に染み込んだ色ガラスが、境内の紅葉や竹林とは、一味違う光を放っています。
 期間中は午後9時30分まで拝観の受付が行われますが、できれば夕方5時ごろに同寺を訪れてみてはいかがでしょうか。それは、高台寺の鐘の音が東山に響き渡り、カラスが鳴きながら家路につく時間。薄れ行く日の光と、次第に降りてくる夜の帳(とばり)の中から、幽玄の世界が浮かび上がってくるのを体感することができます。隣接の圓徳院でも、同じ期間中、夜間拝観が可能で、お得な高台寺との共通拝観券も発売されています。
ところ 高台寺(東山区高台寺下河原町)
交通 市バス「東山安井」徒歩約5分
電話 075-561-9966
HP http://www.kodaiji.com/
     
◎高台寺・圓徳院 夜間特別拝観
12月8日(日)まで 日没〜21:30(受付終了)
拝観料:高台寺/600円
圓徳院/400円
共通/900円