2002年11月5日 午後3時配信
創流120年記念
京都未生流いけばな展

 連休となった3日、4日の両日、京都文化博物館にある280畳の和室で、創流120年を記念した「京都未生流いけばな展」が開催され、多彩な秋の生け花で会場が埋めつくされました。
 日本の代表的な伝統としてのイメージが強い華道や生け花ですが、その中で120年の歴史というのは、いささか短いように感じる方も多いかもしれません。しかし、それは以前の生け花や茶の湯が、武家社会の歴史とともに発展していたことを物語っているからです。幕末の混乱期から明治維新にかけて、武家文化としての華道は、そのパトロンを失い衰退の危機に瀕していました。この伝統を京都で復興させ、さらに近代的造形美を追求しながら発展させたのが、京都未生流で、現在の家元・松本司頌さんが数えて3代目となります。
 会場には、家元以下、全国の支部から約120名がさまざまな美を追求した生け花を出展。伝統美と現代的造形を対比させることを意識したレイアウトが施され、3つに区切られた会場の中心のコーナーは照明を暗くして幻想的な世界を演出。会場全体にもコントラストが生まれていました。柳を三つの姿に生ける同流伝承の「柳三景」から、ハロウィンの夜を彷彿させる西洋カボチャをつかった色鮮やかな生け花まで、花や草木の持つ美しい魅力を、あらゆる手法で引き出す試みが行われていました。
ところ 京都文化博物館(中京区三条高倉)
お問合せ 京都未生流センター〈いけばなーと〉
    中京区寺町三条下ル とーべいビル
    Tel.075-223-1760