2002年11月6日 午後9時配信
嵯峨菊展
大覚寺

 嵯峨・大覚寺は嵯峨天皇の離宮を起源とする門跡寺院。天皇家は古くから菊の御紋を象徴としていますが、この地では、古くから嵯峨菊という日本を代表する古代菊が栽培されています。茶筅(ちゃせん)のように開く細い花弁に気品が漂う嵯峨菊の鉢植えを、大覚寺の境内に並べて展示する恒例の「嵯峨菊展」が今年も1日から始まっています。
 大覚寺の嵯峨菊は、上から3輪、5輪、7輪の花が咲き並ぶ「七五三」の形に仕立て上げられます。これは、天、地、人の三才を意味する配置で、同寺に伝承するいけばな嵯峨御流の基本にもなっている形だそうです。この形に仕立てられた鉢は、全部で600鉢。この内、500鉢が境内に並べられ、100鉢は明後日8日、皇室に献上されます。
 古くは黄色一種だったというこの嵯峨菊ですが、交配の研究がなされ、現在は14種の鮮やかな色の花を咲かせるようになりました。式台玄関前から、宸殿、御影堂、五大堂へと続く境内の主な建物の周りに、可憐ながらも鮮やかな花を咲かせる嵯峨菊の鉢が美しく並べられ、色づき始めた大沢の池の畔や洛西の山々の景色とともに、美しい秋の情緒を満喫することができます。
 さらに、同寺では現在、特別名宝展も開催されており、狩野山楽の筆による重要文化財の襖絵なども同時に拝観することができます。嵯峨菊は、現在、七部咲き程度で、今週末から来週にかけてが見頃となりそうです。
ところ 大覚寺・大沢池(右京区嵯峨大沢町)
交通 市バス、京都バス「大覚寺」すぐ
HP http://www.daikakuji.or.jp/
     
◎嵯峨菊展
11月30日(土)まで 9:00〜16:30
拝観料:500円
◎特別名宝展「嵯峨御所 大覚寺の名宝」
12月1日(日)まで 9:00〜16:30
入館料:700円(寺内拝観料を含む)