2002年11月8日 午後9時配信
紅葉・石庭ライトアップ
実相院

 皇族が住職を務めた門跡寺院である実相院。かつては、紫野にあったとされており、桓武天皇が平安遷都にあたって都を守る磐座を安置した伝説の地・岩倉に移転されたのは、応仁の乱の戦火を逃れるためだったそうです。後に、京都御所の承秋門院宮殿が移築されたことから、別名「岩倉御所」とも呼ばれてる同寺で、この承秋門院宮殿を包み囲む紅葉と庭園を美しくライトアップした夜間特別拝観が、今日8日から始まりました。
 実相院には、旧宮殿を挟んで、洛北の山々を背景にした池泉回遊式庭園と、枯山水に石仏などを配した石庭の二つの庭園があります。色鮮やかな池泉回遊式庭園が「動」ならば、白砂の枯山水は「静」のたたずまい。その双方の庭を彩るのが赤く染まった洛北のモミジです。この地域のモミジは、市の中心部より、やや早めに色づき始めるため、すでに真っ赤に染まった木も見受けられます。好対照のコントラストが、街の灯りを離れた北岩倉の闇に浮かび上がる光景は、まさに幽玄の世界と呼べるものです。
 また、このコーナーですでにお伝えしたように、宮中とゆかりの深い寺宝の数々を伝える同寺では、現在、勅撰集『古今和歌集』の写本をはじめ、和歌や連歌に関連した文化財を公開する特別展も開催中。さらに、夜間はライトアップされた庭園を眺めながらのお茶席も設けられています。今秋は、ぜひ、この洛北の名刹で雅やかな夜をお過ごしください。
ところ 実相院門跡(左京区岩倉上倉町)
HP http://www.jissoin.com/
交通 京都バス「岩倉実相院」すぐ
    叡山電鉄「岩倉駅」徒歩約15分
     
◎紅葉・石庭ライトアップ
12月1日(日)まで
18:00〜21:00
拝観料:500円
お茶席:500円
◎秋季特別展−実相院に見る和歌・連歌の世界−
12月1日(日)まで 9:00〜17:00
拝観料:大人500円、小・中学生250円