2002年11月12日 午後10時配信
夜の特別拝観
知恩院

 浄土宗開祖・法然上人の像が祀られている4千人収容の大講堂・御影堂(みえいどう)と世界最大規模の木造楼門・三門が、今年、国宝に指定された浄土宗総本山の知恩院でも、先週末から境内のライトアップによる夜間特別拝観が始まっています。
 このコーナーでも特集でお届けしている市内各寺院の夜間特別拝観ですが、寺院がライトアップされて公開されることに批判的な意見を持つ方々がいるのも事実です。「金儲け主義だ」「『色即是空』の仏教寺院が、夜のデートコースとして売り出すのは、けしからん」などという意見に明確な反論をしていない寺院があるのも事実。観光都市・京都としては「きれいならいいじゃないですか」ということで、まるくおさめたいところですが、どうしても納得できないという方は、とりあえず、一概に批判をせずに、ザ・京都の特集コーナーをご参考に各寺院を巡っていただきたいものです。それぞれの寺院が、それぞれの意味を持って夜間拝観を行っているのがご理解できるはず。事実、夜間拝観には、設備費、管理費、人件費などに莫大な費用がかかります。その上で、昼間と同じ拝観料しか取らない寺院を「金儲け主義」と批判するのは少々酷な話ですし、その反対に昼間は参拝自由の境内が、日没からいきなり有料になる寺院もあります。
 この知恩院では、国宝の御影堂と三門のほか、4000坪といわれる境内が紅葉に合わせてライトアップされています。さまざまな光で演出された境内にはBGMが流れ、茶席も設置。真葛庵、華麗庵のほか、今年は、御影堂の内部も始めて夜間参拝できるようになりました。但し、普段は参拝自由の境内は、厳しい警備体制下での有料拝観。演出された光はありませんが、お隣の円山公園では、夜桜ならぬ夜紅葉の風情を無料で楽しむことができます。さて、800円の夜間拝観料は、お高いでしょうか。お安いでしょうか。
ところ 知恩院
    (華頂山知恩教院大谷寺/東山区林下町)
交通 市バス「知恩院前」から三門まで徒歩約4分
    京阪電車「四条駅」から徒歩約15分
    阪急京都線「河原町駅」から徒歩約18分
HP http://www.chion-in.or.jp/
     
◎夜の特別拝観
12月1日(日)まで
17:00〜21:30(受付終了21:00)