2002年11月12日 午後10時配信
ライトアップ夜間特別拝観
圓徳院

 豊臣秀吉の没後、北政所ねねが「高台院」の号を勅賜したのを機に建立された高台寺。その山内に、ねねが秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して移り住んだのが、現在、高台寺塔頭の圓徳院です。木下家の屋敷として、ねねを慕う大名、禅僧、茶人、歌人、画家、陶芸家などの文化人が数多く訪れた場所で、そのような人々にまつわる文化財も数多く寺宝として伝えています。
 現在、この圓徳院では、高台寺と同期間中、境内のライトアップによる夜間特別公開が行われています。武家の伝統を残す長屋門の山門をくぐると、白砂の南庭が奥へと広がります。方丈の濡縁から南庭を満喫した後は、長谷川等伯の筆による襖絵を始め、桃山時代の気風を今に伝える豪華絢爛な方丈内を拝観して北庭へ。巨大な岩石をふんだんに配置した枯山水の北庭は、伏見城北政所化粧御殿前庭を当時の原型のまま留める賢庭作の国の名勝。狭い通路抜けて、庭に出る参拝者たちは、皆、この見事な庭と闇の中に燃え上がるような紅葉が視界に飛び込んできた時に、感歎のため息をもらしています。
 圓徳院は高台寺の真正面。広い高台寺境内のライトアップも圧巻の一言で、連日連夜、大勢の参拝客が訪れていますが、圓徳院を訪れずに帰ってしまう方が多いのは少し残念な気がします。しかし、その反面で、この圓徳院は、あまりたくさんの方にはお教えしたくないような気にさせられるぐらいに素晴らしい穴場的名所です。
ところ 圓徳院(東山区高台寺下河原町)
交通 市バス「東山安井」徒歩約5分
電話 075-561-9966
高台寺HP http://www.kodaiji.com/
     
◎高台寺・圓徳院 夜間特別拝観
12月8日(日)まで 日没〜21:30(受付終了)
拝観料:圓徳院/400円
高台寺共通/900円