2002年11月13日 午後8時配信
うるし祭
虚空蔵法輪寺

 陶磁器のことを「china(チャイナ)」というのは、古代から優れた陶磁器製品を産出していた国の名を、そのまま陶磁器の意味とした有名な英単語。しかし、漆器のことを「japan(ジャパン)」と英語で表現することは、意外と我が国では知られていません。漆器製品は、高価なうえ手入れが難しいことなどから、日常の家庭用品としては、あまり多用されていませんが、日本の漆塗りの卓越した技術は、古くから世界に知られており、今でも、京都の古道具屋や骨董品店などでは外国人観光客にとても人気のある商品です。
 今日13日は、ジャパンが誇るジャパンこと「漆(うるし)の日」。9世紀半ばのこの日、文徳天皇の第一皇子・惟喬親王が、嵐山の法輪寺に参詣した際、本尊の虚空蔵菩薩から漆の製法を伝授されたという伝説から、日本漆工芸協会が1985(昭和60)年に制定した漆の記念日です。この「ジャパン発祥の地」ともいえる虚空蔵法輪寺で、漆器業・工芸関係者が参列する中、漆への感謝と業界繁栄を祈願する「うるし祭」が、今日の午前10時30分から行われました。本堂では11時から法要が営まれた後、茂山社中による狂言も奉納され、紅葉狩りの観光客らとともに、日本の伝統への思いを馳せていました。
ところ 虚空蔵法輪寺(西京区嵐山)
交通 阪急嵐山線「嵐山駅」西へ徒歩約5分
    京都バス「中ノ島公園」、
    市バス「嵐山公園」南へ徒歩約5分
    京福嵐山線「嵐山駅」南へ徒歩約10分
HP http://www2.ocn.ne.jp/~horinji/