2002年11月19日 午後9時配信
西陣織の殿堂III「西陣綴織展」
西陣織会館

 西陣織の歴史や技法の集大成を長期にわたって紹介する展覧会「西陣織の殿堂PARTV」の第3弾「西陣綴織(つづれおり)展」が、先週から西陣織会館で開催されています。
 多色の緯糸を用いて、絵を描くように織り表す綴技法は、文様を織り出す方法として、最も自然で基本的な技法。古代エジプトやインカ帝国では、紀元前から、この綴織が織られていたそうです。中国でも6〜7世紀頃から綴織が織られるようになり、隋や唐から伝わった製品が、奈良の法隆寺や正倉院に残されています。しかし、奈良時代以降、わが国ではこの技法は、しばらく織られることがなかったのですが、江戸時代中期以降になってから、京の西陣や御室で織られるようになり、当時の優れた作品は今も多く残っています。
 同展の会場には、「綴錦の祖」と呼ばれる林瀬平に関する江戸時代後期の書物をはじめ、今宮神社に伝わる文政年間作の吹散、19世紀の中国の女官服など歴史のあるものから、近年の作家による秀作まで約40点の綴織製品が展示されています。古典的な技法とはいえ、シンプルな技法ほど奥が深く、技の追求も安易なことではないことがうかがわれ、織物の展覧会でありながら、まるで絵画の展覧会を観に来ているような錯覚を起こしてしまうほど、芸術性、創作性に溢れた作品が並べられています。
ところ 西陣織会館 3階史料室
    (上京区堀川通元誓願寺上ル)
交通 市バス「堀川今出川」すぐ
HP  
http://www.nishijin.or.jp/jpn/town/kaikan/kaikan.htm
 
◎西陣織の殿堂PARTIII
とき:2003年3月2日(日)まで
9:00〜17:00 入場無料
※下記日程以外は準備のため休館
・西陣綴織展 11月12日(火)〜12月1日(日)
・西陣織金襴展 12月3日(火)〜12月26日(日)
・西陣織歳時記 1月4日(土)〜3月2日(日)