2002年11月19日 午後9時配信
秋の人形展
宝鏡寺

 寺之内堀川にある尼寺・宝鏡寺は、皇女が歴代住職を務めてきた門跡寺院。御所の皇女や女官たちと縁が深いため、いわゆる「御所人形」など、由緒のある人形を、古くから数多く伝える「人形の寺」として知られており、毎年、春と秋に人形展が開催されます。
 これまで10月に開催されていた秋の人形展が、今秋は境内の紅葉が美しい時期に開催期間を変更し、現在、開催中。皇族の可愛がったものや、人形供養のために持ち込まれたものなど、数千体の人形がある同寺の収蔵品の一部を、狩野探幽や円山応挙らの絵がある本堂や書院などの建築物と、イロハモミジの美しい庭園とともに拝観できます。同展には、孝明天皇遺愛の人形をはじめ、御所人形、加茂人形、伏見人形、文楽人形など、幅広い時代のあらゆる日本人形が展示されていますが、今回は「いちまさん」こと市松人形にスポットが当てられており、さまざまな愛くるしい表情を持つ江戸後期から昭和初期にかけての優品数十体を間近で観ることができます。
 寺之内通という名の通り、この一帯には、応仁の乱以降に復興された美しい境内や素晴らしい文化財を持つ古寺名刹が数多く点在しており、派手な宣伝はされていませんが、隠された観光の穴場といえる地域。同寺をはじめ普段は非公開の寺院も、この時期なら拝観が可能なところもあります。紅葉も美しいこの機会に、ぜひ、この一帯を散策しながら拝観されてはいかがでしょうか。
ところ 宝鏡寺門跡(上京区寺之内通堀川東入ル)
電話 075-451-1550
HP http://www2.odn.ne.jp/~hokyoji/
交通 市バス「堀川寺ノ内」
     
◎秋の人形展
11月24日(日)まで 10:00〜16:00
拝観料:大人500円、小人250円
※人形供養は人形展期間中以外も毎日受付。(10:00〜15:00)