2002年11月20日 午後9時配信
絶景かな。絶景かな。
南禅寺

 「絶景かな 絶景かな」は、歌舞伎「楼門五山の桐」で石川五右衛門が見得を切って言う名台詞。天下の五右衛門に「値万両」と言わしめた「絶景」とは、左京区にある南禅寺の三門から眺めた京の町並みのことです。歌舞伎の季節は確か春だったなどと、細かいことは気にしないでいただきたいのですが、この南禅寺の三門周辺の紅葉が、今、まさに「絶景」を繰り広げています。
 南禅寺と隣接する永観堂(禅林寺)一帯は、かつて離宮のあった場所でした。亀山法皇の時代、この離宮に現れた妖怪を無関普門禅師(大明国師)が退治したことから、禅師の徳を称えて正応4年(1291年)にこの離宮を禅寺としたのが、南禅寺の起源とされています。開山に迎えられた無関禅師が、その年の暮れに亡くなってしまったため、翌正応5年、亀山法皇は規庵祖圓禅師(南院国師)を第2世として選任し、およそ15年の歳月を費やして伽藍など寺院としての建物が建立されたといいます。現在の三門は、藤堂高虎が寛永5年(1628)に、大阪夏の陣に倒れた将士の菩提を弔うために再建したものですから、五右衛門が上った三門よりは少し新しいものです。
 現在、境内の紅葉が鮮やかで、三門に上ると、それに加えて京都市街の町並みと岡崎や東山の紅葉も見渡すことができます。天授庵の庭園も見事ですが、今年は気温が低いため、美しい紅葉は、今週末あたりが見納めとなりそうです。
ところ 南禅寺(左京区南禅寺福地町)
HP http://nanzen.com/
拝観料 方丈庭園/一般500円、高校生400円、小中学生300円
    三門  /一般500円、高校生400円、小中学生300円
    南禅院 /一般300円、高校生250円、小中学生150円
    共通券 /一般1000円、高校生800円、小中学生500円
交通 市バス「南禅寺永観堂道」徒歩約5分