2002年11月22日 午後4時配信
冬の使者・ユリカモメ飛来
賀茂川

 京の町に冬の訪れを告げるユリカモメが賀茂川に飛来しており、川面に群れている姿は、まるで川に白い花が咲いているようです。今期は10月15日に最初の飛来が確認されていましたが、鴨川水系には例年約2700羽が飛来してくるそうです。
 ユリカモメは、日本で見られるカモメの中でも、最も小型のカモメ。京都で見られるユリカモメは、ロシアのカムチャッカ半島方面から琵琶湖周辺に越冬のため飛来したものが、毎日「通勤」して来ている姿です。同じユリカモメでも「東京都の鳥」として指定されているユリカモメは、夢の島の廃棄物を好んでいるのに対し、京都に現れるユリカモメは、古来、在原業平や和泉式部たちに「都鳥」と詠まれた鳥。同じ種類の鳥でも、現実的な群と、雅やかな風流を愛する群があるのでしょうか。
 鴨川水系では、ほぼ全域で見ることができますが、彼らは北から川に沿って移動しているので、やはり、多く見られるのは出町柳より北の賀茂川水面。ユリカモメが頭上を飛び交う北大路橋がある北大路商店街振興組合は、この鳥を商店街のシンボルとしており、1993年から「ユリカモメ保護基金」を設けて募金活動を行い、川の清掃、給餌活動、学術支援などのボランティアを行っています。
 ユリカモメの英名は「ブラック・ヘッド・ガル」。頭が黒くなる夏毛に変わる4月中旬頃には、賀茂川から姿を消し、北の国へ飛び立って行きます。
ところ 賀茂川(出町柳から御薗橋付近)
ユリカモメ保護基金のHP:
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kamome/