2002年11月28日 午後9時配信
晩秋スケッチ
京都御苑

 ユリカモメ、クリスマスツリー、顔見世、葉牡丹…。あわただしい師走の駆け足の音が聞こえ始めた京の町ですが、のんびりと去り行く秋と訪れる冬を感じさせてくれる場所が、京都御苑です。
 御所の一般公開や時代祭もとっくに終わり、紅葉もほとんど散り、これといって何もない今の京都御苑ですが、あわただしい町のど真ん中で、ここだけがゆったりとした本来の時間が流れているようです。御苑内は完璧に区画整理されているのですが、かつて公家の庭園だった場所に昔から残っていると思われる巨大な松や銀杏の古木、松の枯木から桜が生えた木など、味わい深い「御所の脇役たち」を発見できるのは、特にイベントが行われていない今の時期ならではかもしれません。今の季節は、御苑を訪れる人も、はっきりいって、これといった目的がなさそうな人がほとんど。自転車でひなたぼっこに訪れたご隠居さん。仕事をさぼって昼寝中のサラリーマン。愛犬と散歩中の近所の住民。
 「なんにもないけど、なんかいいなぁ」そんな感じの秋の終わりです。
ところ 京都御苑
交通 地下鉄烏丸線「丸太町駅」
    「今出川駅」など