2013年5月16日 午後7時配信
洛中之章 其之九
三条大橋


 鴨の河原にカップルが等間隔に並ぶ京風物詩です。ところが、鴨川は千有余年あまりに多くの阿鼻叫喚をのみ込みすぎた今も流されずに漂う「魔」がひそんでいるのです。 鴨川は処刑の川であったのです。三条大橋以南は「処刑の魔界」の舞台でした。
  この橋のたもとで1595年8月豊臣秀吉のおい秀次の一族39人が斬首されました。秀次の生首の前で、幼子を含む女34人、男3人が首をはねられたとあります。新撰組隊長近藤勇が焼酒づけにされ、晒首にされたのも、この三条大橋の河原です。 霊感を強く感じる人は三条大橋の下を通ることを極端に嫌がります。確かに橋下は空気の違いを感じます。ケータイがつながりにくいという人もいます。河川敷から橋下をくぐってみてください。 幼子の声か・・・。魔の叫びか・・・。ヒーヒーヒーッ!