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再建中の百貨店そごうの内村俊一郎社長(64歳)は12月12日大阪市北区のホテルで記者会見し、再建中の現況やコンセプトについて語りました。 その要旨は次の通りです。 「そごう(十合)百貨店が大阪心斎橋にオープンしたのが、1935年(昭和10年)でした。その時のキャッチコピーが「遊びに買い物に十合へ」でした。この発想こそがそごう再建のカギであると思った。 この発想を忘れた時から当社転落が始まったといえる。 ですから、この精神を活かすべく努力中です。具体的に申すと老若男女がそごうに遊びにいこう!買い物にいこう!と思って頂けるよう店内に町家風の店、居酒屋風といってもいい店舗街を設けたり、食堂のリニューアルを若者風に徹底に改修しました。 さらに品揃えだけにこだわらず、商品説明が充分出来るプロの育成に力を注いでいるし、際限なき努力をしていきます。 つまり、「千客千答」で極めて難しいことですが、これが70年前の原点に学ぶことであり、そごう再生のポイントであると思っている。 まだ再出発したばかりだが、過去のデータと教訓を生かして必ず再建してみせます。」 (村田)
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