関西プレスクラブ便り


近畿大学水産研究所長の熊井英水氏 講演


 本マグロの完全養殖に世界で初めて成功し、市場に出荷するなど世界的に注目を浴びる近畿大学水産研究所長の熊井英水氏が、3月6日午後、大阪市北区のヒルトンホテルで「本マグロの完全養殖への道と将来展望」と題して講演しました。
 その要旨は、

「マグロは、キハダ、メバチ、クロマグロなど7種類に分類されるが、食用として人気が高く大きさでも一番のクロマグロを指す場合が多い。
 これまでの大きさの記録は台湾沖東部で獲れた907キロと聞いている。そこで、昭和48年から世界で人気の高いマグロの養殖に取り組み、試行錯誤の繰り返しであったが、昨年の平成17年に完全養殖に成功した。主たる実験研究所は和歌山の串本と奄美大島で、海水の質や水温では奄美大島が最適だ。
 現在の、天然の稚魚を集め大きくするという養殖業の在り方には限界があり、これでは資源の枯渇化が進むばかりで賛同しかねる。
 これからは人工的に育て上げた稚魚だけで養殖を続け、その上で稚魚を放流して天然資源の増強にもって行くべきだし、自分の役目はそこにあると思っている。」


 この様に熱っぽく語りました。
(村田)