前知事の逮捕に伴う選挙で、当選した和歌山県の仁坂吉伸知事が1月26日午後大阪市北区のホテルで「元気な和歌山づくり」と題して講演しました。
前知事が県の開発工事をめぐる談合・汚職事件で逮捕された後だけに、多岐多面にわたる諸問題について語りました。 その要旨は
- 「選挙中、県民から“アンタもう悪いことはせんといて”といわれたことが一番印象深く、胸にささった。前知事への期待が大きかっただけにその反動もきびしいものだ。
今後は談合問題に関しても合理性があるのか?公共工事の質を高めることを確認する。建設業界の健全な発展が必要だ。 これには、天の声と云われないよう外部からのチェックシステムとして、弁護士をふくめ有識者6名で構成する公共調達検討委員会を設けた。 勿論、財政問題にもメスを入れ、給与カット、人員整理、経費削減、そして行政の透明性など進めていく。 さらに和歌山県内の産業構造は極めて脆弱で工場誘致にも力を注ぎ度い。 当然観光面にも力を入れる。中でも和歌山県へのアクセス整備が遅れており観光客に不便をかけておる。これの解決が急務だ。以上の点をまとめると5つの目標となる。 (1)職づくり、人づくり、地域づくり (2)談合のない透明な県政の実現 (3)安心・安全の確保 (4)和歌山の美しさのPR、観光振興 (5)楽しい和歌山の実現
」
以上、所信表明ともいえる総花的な発言に終始しました。やや説得力に欠ける感じでした。
旧・通産省出身者らしい、ソフトではあるが、官僚タイプを改めて見たようだったし、観光なり産業振興なりに特化した発言が欲しかった。
(村田)
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