関西プレスクラブ便り


世界陸上選手権運営本部長 桜井孝次氏講演


 8月25日から大阪で開かれる世界陸上選手権を前に、日本陸連名誉副会長で大会の運営本部長を努める桜井孝次さんが5月16日午後、大阪市北区のホテルで講演、世界陸上の魅力と期待について語りました。
その要旨は

大会公式マスコット
“トラッフィー”
「会場となる大阪長居陸上競技場が改修され、5月5日に開催された国際グランプリで男子400メートルに優勝した世界王者のワリナー(米国)も走り易い競技場と話しており大変喜んでおる。今回の世界陸上では記録続出するのではないかと大いに期待している。また、世界的規模で進んでいる環境問題にも協力する意味で大会テーマを「環境保護」としてメダリストが植樹するなどの企画を考えている。
 毎回大会でドーピング問題が話題となっており、大阪大会では、さらにきびしく検査していく。大会前に500件、大会の期間中に500件の大規模な検査を実施する。1件につき3万円がかかるが、きっちり対応していく考えだ。
 処で日本人選手の活躍は相当期待出来ると思っている。ご存知のように男子ハンマー投げの室伏広治をはじめ、200メートルの末次慎吾、棒高跳びの沢野大地、400メートル障害の為末大など。女子では、走り幅跳びの池田久美子、マラソンの土佐礼子と原裕美子らだ。特にマラソンは酷暑の大阪大会で、湿気も高いので日本人選手には極めて有利だ。これは外国の選手は高温多湿の条件には弱く、逆に日本人選手は強いと見ているからだ。
 現段階では、大阪大会は盛り上がりに欠ける印象だが大会が近づいてくれば、日本人の性格として徐々に上がってくるものと思うが、マスコミの人達も大いに協力して下さい。
 大会運営本部でも日程で初日に人気のある男子マラソンや室伏選手出場のハンマー投げを組み、最終日の9月2日に女子マラソンをもって来て大会を盛り上げたいと思っている。」
 桜井孝次さんは1936年東京出身。早稲田大学を経て日立製作所入社、早大生当時は56年メルボルン五輪三段跳びで7位。その後アジア大会、ローマ五輪、東京五輪などに出場。国体には10回出場して7回優勝。現役引退後JOC理事、陸連の専務理事、副会長を歴任。現在は陸連名誉副会長。
(村田)