元総理 森喜朗さんが「当面の政治課題」をテーマに講演
元総理大臣の森喜朗さんが「当面の政治課題」をテーマに6月4日午後、大阪市北区のホテルで講演しました。しかし、年金問題や松岡農水大臣の自殺、さらには内閣支持率の急落など環境複雑な時期だけに慎重な発言に終始しました。講演の要旨は
- 「安倍総理と会うことは少ないが、電話では能く話しをしている。人の話しを聞くより8割は自分でしゃべっている、これは気力充実と言うか、強気に感じるがその反面、まだ若いなとの印象を受けている。最近の内閣支持率について申せば、安倍さんが総理への出馬の時も安倍支持率の高さを自らバネとして立候補した訳で、内閣支持率の下落は無視出来ず気にしている筈だ。
しかし参議院選挙を前にして、公務員改革は大事なことで民主党の小沢代表や羽田孜さんなどは、自民党時代においてこの問題について熱心に動いていた人達だ。
現在、小沢さんは地方巡りに忙しく活動しているが、民主党は基本的に都市部に基盤があり、教育基本法の問題も日教組の反対にあい、社会保険庁の改革にしても連合(自治労)の反対に遭っている。
年金問題だが、政争の具にするのではなく、与野党とも知恵をしぼって協議して国民に充分説明すべきだ。
この問題は自民党にとって少なからずマイナスになることは間違いない。しかし、安倍総理は憲法改正をふくめ、自分の内閣で推めていくと明言しており、これは最低3年間は頑張ることを意味している。
改めて公務員の天下り問題にふれるが、これは中央だけの問題にとどまらず地方役人の天下りにも注視すべきだ。政治と金、とりわけ談合問題に敏感であるべきだ。現に多々摘発されているわけだから。
参院選では、自民党として計29の1人区で20議席以上の確保を目標としたい」
(村田)
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