関西プレスクラブ便り

東海旅客鉄道(JR東海)社長の松本正之さん
「東海道新幹線の今後」をテーマに講演

東海旅客鉄道(JR東海)社長の松本正之さんが6月11日午後、大阪市北区のホテルで講演。「東海道新幹線の今後」をテーマに語りました。その要旨は
「JR東海は、他の私鉄型の経営と異なり本業中心に、つまり鉄道事業を中心としており全体の売り上げ1兆856億円の内86%を占めている。さらに国鉄時代の債務の返済も残る3兆円となり、毎年2,000億円程度のペースで減らしている。
 その上で鉄道事業の性質から申して長期ビジョンを立て、小牧技術研究所での技術開発に力を入れ、山梨でのリニアモーターカーの実験も着々と推めている。
 また短、中期的計画として京都、大阪、奈良のキャンペーンを実施。観光客の受け入れにも努力している。京都駅を例に上げるとJRを利用しての入洛客を3,829万人と計算している。
 鉄道の歴史はまだ136年で、その間の進化は目を見張るものがある。新幹線の発想も戦前、東京〜朝鮮半島〜大連〜北京を3日間で結ぶという弾丸列車アジア号の発想が根底にあり、戦争で中止されたものの当時掘削したトンネルが今日でも利用されており、日本人の偉大さと申すか技術の高さに今更ながら驚いている。
 そこで現在の東海道新幹線であるが、昭和39年に開業して0系車体から平成19年7月1日からの新型車両N700系と発展・進化した。
 しかしスピードアップだけに集中するだけではなく、軌道の劣化対策や運送効率や性能アップにも当然心血を注ぐべきだ。そこで登場するのが実用化一歩手前まで来ているリニア中央新幹線である。車両は超伝導技術の実用化で鉄道の高速化を進めることが出来る。すでに実験では時速で581キロの世界最高を記録しており、このリニア中央新幹線を現在の新幹のバイパスとして捉え、2025年に首都圏から中京圏まで開業させる予定だ。そのあと関西圏へ延伸させる。その時期やルートについては中京圏への事業と平行して考える予定だ」
ただ、リニヤカーの京都通過経由について小生の質問に対し、これから時期工事等の計画の中で考えると述べるにとどまり、京都通過については肯定的発言ではなかった。巷間で云われるのは奈良経由が本命とされ、現在の新幹線開通時にもひかり号を停車させない計画で京都で物議をかもしたことがあります。
(村田)