奈良・薬師寺の管主の山田法胤さんが、3月29日午後大阪市北区のホテルで「歴史から学ぶ日本の心」と題して講演。奈良県で開催中の平城京遷都1300年祭りにふれ語りました。
その要旨は、
講演後の筆者との雑談、 「講演の中で、何もせんとくんの話が出たが全く同感だ。今の京都を見てください。サクラやモミジのライトアップ程度は良しとしても、年中ライトアップ。しかも、本堂や庭全体を照らし天高く光を掲げて慈悲の光と称して拝観料をとっている。観光客はきれいだ、美しいと喜んでいるが、これは宗教活動ではない。仏教は21世紀最大の成長産業であるといわれる所以だ。」 山田管主 「奈良の仏教は葬式なし墓なしと言われる程だ。話の中で申したように、平城京遷都1300年祭は、そのままの奈良の姿を見て頂くのが大事で脚色してはいけない。 私の師でもあった高田好胤さんは辻説法を重ねて皆さまからの浄財を10数年かけて頂き金堂の再建を果たされた。私は今後も、その教えを守っていきます。」 2010.03.30(村田)
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