みんなの党の代表である渡辺喜美さんが5月17日午後、大阪市北区のホテルで、「政局混迷〜みんなの党の役割」と題して講演。
父親ミッチー張りのユーモアと迫力ある話術で語りました。 その要旨は、
- 「みんなの党は、ご存知のように私一人自民党を離れ、この2年間全国行脚を重ね、地方の実情を見てきました。
そこで、私が目指す政策に響明する人達が集まった元祖草の根政党であり、その後の竹の子党とは全く違ったものと自負しています。 国会内の政党というより、何を為すか、アジェンダ(政策課題の実現を図る意味で大義と捉えてる)を重んじる党で、民意が党発展のエンジンの役目を果たす組織です。
私は、派閥解消を目指して自民党を出た訳で政党のために、派閥があってはならず国民の意であるべきだ。残念ながら、ドイツと 違って、国民の代表であるとの政党法は日本にはない。
民主党も結局のところ、派閥集団で田中金権政治を継承している小沢体制で、しかも大きな小沢批判すら出て来ない。 子ども手当を出すとしても、そのお金を地方に渡し、それぞれの地域に任せるべきです。国会見学に、子どもたちがよく来ますが、
子ども手当の件もよく解っていて、将来そのつけが僕たちに回ってくるんでしょうと問いかけてきます。子どもにもよく解っています。
民主党は、脱官僚を打ち出しているが、基本的には何も変わっていない。依然として、官僚主導であることは、皆さんご存知の通りです。 その上、官僚と組合との馴れ合いは続いており看過できない。普天間の基地問題も、国家間の合意であり、約束です。これでは、国会の体をなしていない。大変な危機だと思っている。みんなの党は早くから脱官僚を掲げ、本当の意味での政治主導を今後も国民のみなさんに訴えつづけ勉強もして、この参院選に信を問う覚悟です。
幸いにも、現時点で世論調査ではポイント数は少ないが、三位につけているのは心強い。さらに支持拡大を目指して参ります。他党と安易な妥協は一切しません。各地を回って最近印象に深く感じた事は、自分が投じた一票を死に票にしたくないと仰言る方が多い事です。
有権者の目は益々するどくなってきています。」
講演後の筆者の質問
京都地区は民主党王国の流れとなっている。
みんなの党は、候補者を擁立して戦いを挑む意志はあるのか?
渡辺代表
「必ず良き人材をたて、近々発表する用意がある」。
しかし、みんなの党はすでに比例区で立候補する元自民党衆院議員の清水鴻一郎氏を決めており、京都選挙区(改選2)での擁立は、事実上無理だと思う。
また幹事長の江田憲二氏は、18日、今回の夏の参院選には40人程度の候補者を立て、20議席を目指したいと語っています。
2010.5.19 村田
追記、渡辺代表の発言通り、みんなの党は、参院選京都区で、田中宏明さん(42)の擁立を20日決定。記者会見しました。 田中さんは医師で産婦人科が専門とのこと。不妊問題や、少子化問題にも取り組んでほしい。これで京都選挙区は、民主党現職の福山哲郎さん(48)、同党衆院議員の河上満栄さん(38)
、自民党現職の二之湯留さん(65)、共産党新人の成宮真理子さん(40)、幸福実現党の北川智子さん(47)が立候補を表明しています。
村田
|