関西プレスクラブ便り

堀場製作所 堀場雅夫さん講演

 株式会社堀場製作所の最高顧問である堀場雅夫さん(85)が6月15日午後大阪市北区のホテルで「クオリア時代」と題して、スピーチ。
  未だ衰えぬ元気さで、経営の持論を展開しました。
  “クオリアとは、面白いと思う心の作用、反響”とでも訳しておきます。
  講演の要旨は、

「私は、学生時代に会社を立ち挙げ、今の会社を作りましたが、今日で言うベンチャー事業のはしりと世間では評されます。 基本姿勢は、産学協同を目指したものです。また、経営理念としては、「おもしろ、おかしく」を掲げています。当初は、 会社内部でも理解者は少なく、逆に反対を唱える社員、役員もいました。
  しかし、この「おもしろ、おかしく」は、企業にはクオリアを行動に移す積極性が重要だとことあるごとに説いてきました。 事実、面白く仕事をさせれば上司から命令されたとしてこなすのに比べ、能率は2倍にも3倍にも上がるものです。
  ただ、現在気になっていることは、社長を退いてから33年間続けている起業家支援について、成果は思いのほか少ないと 言う事です。これは、日本人はこれは面白いと思っても、リスクを取って事業化する意欲が弱いことです。
 これを是正するには、学校でも家庭でも、子供が何事にも積極的に行動する姿勢を育てる必要があります。良しとすることには、子供の背中をどんどん押して行動させるべきです。 つまり人がしていないことややるといった教育が本当の教育で、人材育成につながるものです。 何か体験して感動したら、それを直ちに行動に移していく土壌造りが必要です。
  新しい発想を如何に社会のために役立てていくかを考えるのがイノベーション、つまり技術革新につながるのです。」  
2010.6.15 村田