元小結で相撲解説者の舞の海秀平さんが8日大阪市内で行われた関西プレスクラブの定例会で講演し、八百長問題にふれ、思い切った改革を推めるべきだとしつ
つも、ユーモアあふれる話しとなりました。
その要旨は、
「何かと不祥事が続き、相撲協会は存亡の危機を迎えています。この際、原点つまり神事であり、伝統芸能としての要素を取り入れてみてはと思っている。
私も小錦の巨体につぶされて大けがを負い、十両に落ちました。その後再び、小錦と対戦した折、こちらは何もしないのに、小錦自ら土俵を飛び出してしまい
ました。
これは八百長と言えるのか。前のケガのこともあり、小錦の人情相撲と申せましょう。ある意味では、人情、あいまいさがあっていいとも思っている。
お金のやり取りとしてシステム化するのは論外ですが、武士の情は必要でしょう。それが今日では許されなくなったということでしょう。
協会そのものを含め、親方衆にも危機感を理解していない点はあります。改革私案として、本場所では対戦相手を当日の午後まで、分からなくすること。現在
一律となっている給料を細かく分け、一枚違えば支給額に差が出ることとする。
さらに幕下以下にも、無給ではなく給与を支払ってはと思っている。
外国人力士は金儲けに来ているとはっきり言いますし、それ相当の稽古をします。それとは逆に、日本人力士は入門時からしんどかったら帰ってこいと親に言
われ、入門当日に辞めてしまうのもいます。
どうしても力が入らぬ、人情相撲?も時にはあることをマスコミの皆さんも理解してほしい。」
筆者質問
「年六場所は多いのでは?舞の海さんも大ケガをして返り咲かれたので、よくお分かりと思うが、ケガが完治しないで次の場所に出て、更にケガが悪化するこれ
が八百長となり、無気力相撲と批判される。この点は・・・」
舞の海さん
「興行収入問題もあり、大変むずかしいのです。一時公休制度を設けましたが、これを悪用して休みをとってしまう力士が現れたものです。検討の余地は充分あると思います。」
2011.3.8(村田)
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