関西プレスクラブ便り

村山富市元首相が講演

関西プレスクラブの定例会が6月24日大阪市内で開かれ、村山富市元首相(91)が「めぐり合わせの人生を語る」と題して講演しました。
村山さんは政治家としての歩みを振り返り、人と人との出会いに思いをはせ、94年6月自民、社会、さきがけの連立内閣で首相に就任。翌年8月15日に発表した談話で植民地支配と侵略への「反省」と「おわび」を表明しました。これが、戦後50年の「村山談話」です。
村山さんは、
「戦後50年後の首相として未解決の問題の解決処理こそ、歴史的役割だと考えました。そのためには閣議で決め、公式政府見解が必要だったのです。もし閣議決定が出来なければ、総理を辞める覚悟でした」と語りました。その上で、安倍首相が今夏に発表する「戦後70年談話」では、閣議決定とせず、個人的見解とする案について、「世界的に注目される談話だけに、個人的談話では意味も価値もない。正式に閣議で決定し、政府見解とすべきです」
と語り、個人的見解案に注文をつけました。

2015.06.24(村田)