上海短信

(1)上海ガニ

写真  年々、上海ガニブームがヒートアップし、高値をよぶにつれてニセ物が幅を効かせている。そこで業者はカニのハサミに出荷元の名前を書いたタッグを付けたり、甲羅にレーザーで同じく産地名を焼きつけたりと本場上海ガニのアピールに躍起であるが、同じ表記のニセ物が堂々と現われて、本物とニセ物の競演防止策への決め手に欠き、イタチゴッコの繰り返しです。

 本物と称する上海ガニは上海の中心部から北西に約40キロ離れた陽澄湖に生息する淡水ガニを指します。日本のモズクガニに似ておりハサミに藻がついているのが特徴です。

 年を追う事に増加する需要に追いつけず他の湖で獲れたものや雑種が出回るわけです。

 この上海ガニの旬は9月から11までといわれますが、今では年中出回り食することが出来ます。

強いて申せば2月ごろまでがシーズンで食するに充分と申しておきましょう。9月から10月は子持ちのメス。10月から12月はオスが最もおいしいようです。

 食べ方は一般のカニ同様甲羅のミソが旨く、濃厚なその味は上海ガニならではの味です。

 これが世界的といっていい程有名となり美食家の垂涎の的となっているのです。体長は小ぶりで大きなものでも甲羅の幅12、3センチ。足も細いので食べるにはある程度技術が必要です。

 料理方法は多様化されており老酒漬けにした酔蟹などがありますが、清蒸大閘蟹という蒸した上海ガニが一般的で食べやすく一番でしょう。

 お薦めは、やはり生きたカニを自分で買い求めその場で蒸して頂くのが最上です。上海に来られたら是非そうなさったら如何でしょう。

 そこでそのヒントをご紹介しましょう。

 上海の中心部から北西に4キロ普陀区銅川路の市場にある張さんの店を薦めます。張さんは本場上海ガニの生息地陽澄湖に漁場を持った本物の上海ガニを、しかも安く売ってくれる店です。先に紹介した大きなもので一匹(料理にしたら一杯)50元、日本円で650円、平均で400円程度です。過日、私は大きいものばかり10匹程購入大食して満足満足。上海市内では、これが一匹1,000円となり、1,500円となるのですから。

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張さんの店の電話は800-220-1272

文.蔡 建建