(二)
 商店街のすぐ近くに、倒幕に奔走した風雲児坂本龍馬の常宿・寺田屋がある。寺田屋で幕府の役人に襲われた龍馬は、この商店街を屋根づたいに逃げたというエピソードが残っている。
 この話をもとに、「南納屋町商店会」と名乗っていたこの商店街は法人格化にともなって、名称を「竜馬通り商店街」に変更した。キャッチフレーズは「幕末維新回廊」。常連客だけでなく、全国の龍馬ファンを呼び込みたいという願いが込められている。
 龍馬寿司や龍馬漬、龍馬めくりなど、各店が工夫をこらしてオリジナルの龍馬グッズを開発し、街灯もレトロなガス灯風に変えた。毎年11月15日の龍馬の誕生日に龍馬祭を開催しているほか、新聞などで話題になった十石船の運行など、新しいイベントも次々に企画。それに加えて、明治時代の町並みを再現する計画も着々と進行中だ。
 寺田屋だけでなく、御香宮神社や月桂冠大倉記念館、黄桜カッパカントリーなど周辺には見どころがたくさんある。竜馬通り商店街は、そうした観光施設と商店街をつなぐルート作りをしていきたいという希望をもち、全国に土産として通用する伏見グッズも探している。
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